Friedrich Wilhelm Nietzsche
" Also Sprach Zarathustra "
ニーチェ(1844年10月15日 - 1900年8月25日)
(手塚富雄訳:「ツァラトゥストラ」)
世界の名著46、中央公論社、1966(昭和41年)
■ 大学4年生の5月祭での企画
「合理化と技術」
の調査メモには以下の2件を記載し、後者は、冒頭で引用:
『どうしてもありえないものが一つある。― それは合理性だ 』(p.253-254 日の出前)
『かれらが ― パンにただでありつくようになったら、気の毒である。
そのときかれらは何を求めて叫べばよいか。
かれらの生計問題 ― それはまさに彼らの気晴らしである。
だからかれらは生計に苦労すべきである。』(p.308 新旧の表)
■ 関連ブログ
2023.2 「ツァラトゥストラかく語りき」読書案内
■ 以下は、
著書「ソフトウエア危機とプログラミングパラダイム」(1992)に用いた引用句
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第1編「ソフトウエア危機とパラダイム転換」
しかし、隣人たちよ、同胞たちよ。おまえたちはむしろ仮装しているのがいい、
着飾って虚栄的で、「善良な者、正しい者」としての威厳を示しているのがいい。 (from p.230 対人的知恵)
(注)従来のソフトウェア生産技術は、信頼性や生産性の面で多くの問題を抱えているが、
危機意識が低いという状況を指摘したもの。
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第2編「プログラミングパラダイム」
「友らよ、君たちは言うのだな、趣味と味覚は論争の外にあると。
しかし生の一切は、趣味と味覚をめぐる争いなのだ。」 (from p.192 崇高な者たち)
(注)1980年代には、従来の手続き型に代わる、種々のプログラミング技法が提案されたが、
その優劣については、多様な意見があり、評価が定まらない状況を指摘したもの。
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第3編「ソフトウエア展望」
「完全になったもの、熟したものは、みな ー 死ぬことを願う」そうおまえは語る。
だから葡萄を摘む鋏はしあわせだ。それに反して、成熟に達しないものはみな、生きようとする。
いたましいことだ。 (from p.443 酔歌)
(注)ソフトウェア生産技術に関する諸問題が近い将来に解決する見通しはなく、
今後も悪戦苦闘するのではないかという状況を指摘したもの。
★★★ニーチェゆかりの地を訪問★★★
■ジェノヴァ(イタリア)2012.9
*ニーチェは、ここでわずか10日間のうちに『ツァラトゥストラはかく語りき』の第1部を書き上げる。
(1883-)
(写真)ジェノヴァ出身のコロンブスの像(ジェノバ)
■ルツェルン(スイス)2013.9
30年前(1983)にも訪問.
1983年にプログラミング言語Pascal設計者の,
チューリッヒ工科大学のN. Wirth教授を訪問したときのこと.
*ニーチェは5月にはスイスのルツェルンで過ごした。
(写真)右はルツェルン湖の世界遺産のカペル橋,後方はピラトゥス山