■「明治大学学園だより」掲載原稿■



**情報処理学会 第60回全国大会 学生奨励賞 受賞**

                      石榑久嗣

インターネットやイントラネットに接続されたパソコンの普及と共
に、エンドユーザが自ら情報システムを構築する必要性が高まって
います。このような動向に対応して、我々は、オフィスなどにおけ
る比較的小規模なアプリケーションをエンドユーザが自ら開発し、
自ら保守できるような開発環境を実現しました。
エンドユーザはビジュアルツールを用いて業務の動的振舞いをアイ
コンと矢印により定義することで、プログラムを自動生成します。
作成されたプログラムは、シミュレーション実行により動作確認が
行えます。シミュレーションでは、アニメーション表示などにより、
エンドユーザでも容易に確認できるように工夫しました。

<受賞して>

学会発表は私にとって初めての経験でした。当日は落ち着いて臨み、
自分でも満足のいく発表ができ、その結果、学生奨励賞を受賞する
ことができました。受賞理由として、プレゼンテーション能力の高
さを評価されました。

私はこの経験を通じて、プレゼンテーションの重要性を再認識しま
した。それは、如何に優れた研究を行っていても、それをうまく発
表できなければ自分の主張が正確に相手に伝わらないからです。こ
のようなプレゼン能力は、社会に出れば益々重要になると思います。
しかし、私はプレゼンには自信がありませんでした。

そこで私は相手にわかりやすい発表をするために、発表を聴く立場
になるという方法をとりました。つまり「もしこの説明を自分が聴
いたら理解できるか」を常に考えて内容や構成を練りました。資料
やOHPを作成する場合にも同じようにして取り組んできました。
そして何度も練習を重ねたことが、良い結果に結びついたと思って
います。今後もこのような機会があれば、是非この経験を活かして
良い発表をしたいと考えています。

最後に、研究や発表に関しまして、多くのアドバイスを頂きました
本学中所武司教授に心より感謝致します。