◆一言:「よい発表がよい質問を生み、よい質問がよい発表を育てる」
■研究状況報告資料
(0) 基本事項:事前にわかりやすい当日配布資料を作成.(自己レビュー必須)
(1) 配布資料の構成(要点のみ)
・{タイトル} ← *今回の議題を含むできるだけ狭いタイトル。必要ならば、副題も。
・{1. はじめに}
{1.1 概要}
{1.2 前回の議論の内容}← *重要(研究の継続性)、今回との関連も
・{2.- 本文} ← *実施内容、考察や現状の問題/課題(← これが重要)
*箇条書きを多用して簡潔な表現(論文形式でなくてよい)
*必要に応じて,スライド,デモも.
・{n. 今後の予定} ← *箇条書き、特に今後1ヶ月の実施予定事項は具体的に。
↓
(2) 議事録作成:事後に迅速に(3日以内に)議論の要約を議事録にまとめ,電子配布.
→ そのために、議論の内容をメモする。
(最低限、質問者名と質問のキーワードなど)
→ 必要に応じて後で質問者・参加者に確認する。
→ Q&A形式でよい。件数は多いほどよい。
(院生は、Q&A形式に限らず、議論の内容を適切にまとめること)
↓
(3) 電子会議:時間内に議論が尽くせなかった時は,上記議事録をもとに電子会議で継続.
(注)
・議事録が配布されない場合、学部生には督促メールを送付しています。
(卒業までに議論の重要性を認識して社会に出てほしいと願っています)
(院生にも同様の思いですが、督促メールは送付していません)
■資料作成の注意事項
「サロン的なギロン」ではない「議論自由」のために:
・やったこと、考えたこと、自分の意見はできるだけ具体的に述べる。
・データ・資料は多いほどよい。
・調査に関しては、考察(自分の意見)が重要。
・技術調査報告は考察を最後にまとめて記述するのもよいが、
通常の検討結果は、本文のそれぞれの箇所に記述したほうがわかりやすい。
・個々の検討課題について、複数案を検討したときは、結論だけでなく、
複数案の比較評価も報告する。その方が、説得力のある結論になる。
(卒業研究で重要なのは、結果よりも、結果に至るプロセス)
・アプリケーションの機能(What-to-make)は画面例がわかりやすいですが,
さらに,実装内容をわかりやすく説明するために以下の図を作成してください.
(情報科学を学ぶ者としては、How-to-makeも重要)
*システム構成図:全体と部分(サブシステム,モジュールなど)の静的な関係
*処理方式概要:入力・処理・出力の関係(例えば処理は,前処理・主要処理・後処理など)
*概略処理フロー図:アルゴリズムの概略.上記の図と関連付けられる処理手順など.
状況報告の時の個別の課題は,これらの図の中で位置づけて説明のこと
■報告者でない参加者への注意事項
ゼミの打ち合わせでは、研究状況の報告者だけでなく,
議論に参加する人にも学ぶべきことがあり,有益と考えています.
たとえばゼミ生が10名の場合、自分の報告の時以外は議論に参加しない人は
考える訓練を1/10しかしていないことになりますね.
■欠席届
いずれの打ち合せも、やむを得ない事情のある場合を除いて、
欠席の場合は以下の方法による事前連絡(欠席理由も)を原則とします。
・メール/口頭/電話/留守番電話/メモ→郵便受け、など
**特に、就職活動による欠席の場合**...02 new
欠席理由には具体的に会社名やフェーズ(セミナ出席、第n次面接など)や時間も含むこと
(個人情報の管理には注意しますので)
なお、一般的なアドバイスですが、ゼミ・卒業研究・院生ゼミはすべて、
自分の価値を高めるという意味で、広義の”就職活動”そのものです。
就職活動が忙しくて自分の研究が進まないというのは矛盾していますネッ。
■説明資料
研究状況報告と成果発表では異なる。
**研究状況報告の資料**
・説明者が主体。
・資料は、箇条書き中心の簡潔な表現。説明を聞きながら眺めるとわかるように。
・目的は、できるだけ短時間で参加者に内容(研究状況)を伝え、有意義な議論をすること。
(研究状況には、研究遂行上の問題、悩み、相談事を含む)
**発表会の資料**
・資料、スライドが主体。
・資料は、論文風の表現。読むだけで、説明を聞かなくても内容がわかるように。
・目的は、読者に内容(研究成果)のすばらしさを理解させ、感心させること。
(注)研究状況報告の資料は、論文形式の発表会資料よりも、プレゼン資料に近いものがよい。
論文形式の資料をその場で読み上げる説明方法は、あまり効率がよくありません。
■議事録
世間での会議の議事録のように決定事項を確認するようなものではありません。
各自の研究を継続的に発展させるためのものです。打ち合わせの時にみんなに
議論してもらった内容をしっかりメモしておき、その後の研究に生かしていく
ために書いてもらっています。
さらに、この議事録をゼミのメーリングリストに流すことによって、
下記の効果を期待しています。
・打ち合わせの時の議論がさらに電子会議として継続し、発展する。
・ゼミの先輩からのアドバイスを得るきっかけとなる。
・「継続は力なり」
■議事録(その2)2006new
・議事録の遅延提出に関して、「遅れて済みません」と謝罪の必要はありません。
なぜなら、遅れても誰も迷惑しないからです。
・議事録の遅延理由については、冒頭で記述してください。
「3日以内に」記述できないのには、それなりの理由があると思いますので。
但し、プライベートな理由の時は別便で私宛のメールにしてください。