■研究成果発表■(卒業論文・修士論文・学会発表)
■研究成果発表とは:
- 自分の研究成果を自慢する場。
- 自分の研究成果の客観的評価を問う場。
■■発表内容は?:
- <問1:要旨> 問題発見(何が問題?)→ 問題解決(何を自慢?)
- <問2:客観性> 問題(有用性:何が有り難い?)→ 解決(新規性:何が新しい?)
- <問3:シナリオ>
- WHY (なぜ研究?) :***問題提起***
- 従来方式の問題点(実用レベル・研究レベル)←技術調査(学会、実業界)
- WHAT(何を研究?) :***解決策***
- HOW (如何に研究?):***実現方法・評価***
- <問4:自己採点してみる> 4段階評価の採点方法
■■■研究発表の典型的なストーリ (06.11new)
- ある分野に関する世の中の動向(研究分野)
↓
- 現状の問題(研究課題)
↓
- 基本的解決方法(研究アプローチ)
↓
- その解決方法に関する技術課題(複数ある場合の優先順位付けも)
↓↓
- その技術課題に対する解決方法(複数の代替案の比較評価)
↓↓
- 採用した案の実現と適用評価(研究成果:自慢したいこと)
↓
- 今後の課題(問題解決のための残された課題)
(注)研究課題によってはそのまま適用できないこともある。
(注)↓↓は、技術課題の数だけ繰り返し
(推奨)最初に各章節に掲載する主要な図表を作成するとストーリがはっきりする.
■■■■研究成果発表はやわかり
●要するに(1)
難しく考えることはない。「自慢したいこと」はおおむね自分の研究の中で
「最も力を入れてきたこと」や「最も苦労して工夫したこと」と同じことが多い。
「ひらめき」ということもあるが、いずれにせよ、その「自慢したいこと」を中心に
発表内容の構成を考えるとわかりやすい。
●要するに(2)
「やったこと」ではなく、「考えたこと」を発表する。
もちろん、「考えて、やったこと」や「やって、考えたこと」も発表する。
但し、「やったこと」だけ発表すると、マニュアルや設計書の説明になるので駄目。
「なぜそうしたか」とか「そうしたらどんな効果があった」とかを話す。
●要するに(3)
論文を書くときは、読む立場で書く。(論文を読むときは、書く立場で読む。)
著者が書きたいものを書いても、読者が読みたいものを書いていないことが多いので注意!
■学会発表の目安
- 4年(B4):卒業研究の成果を春(3月)の情報処理学会大会で発表。
(11月時点で成果が必要なので、エクセレントケース)
- 院生(M1):卒業研究、院の研究成果を大会レベルで発表。
- 院生(M2):修士課程の研究成果を研究会レベルで発表。
(注)情報系では、「研究会レベル以上での学会発表」を基本的に修士論文の評価「S」の条件としています!
- 院生(D1):修士論文の成果を学会論文誌に投稿。
- <B→M→D:過去の例>
■学会発表先の例
・情報処理学会:全国大会(春),ソフトウェア工学研究会(SE),ソフトウェアジャパン
・電子情報通信学会:知能ソフトウェア工学研究会(KBSE)
・情報科学技術フォーラム FIT(秋)、ソフトウェア科学会大会(秋),、、、
■学会発表のカテゴリー
-
<査読なし>
- 大会レベル(2、4ページ)
- 研究会レベル(6,8ページ)
- <査読あり>
- シンポジウムレベル(8ページ)
- 国内学会論文誌(8ページ前後)
- 国際会議(8ページ前後)
- 海外学会論文誌(8ページ前後)
■学会発表の助成金(2009.4 現在)
- 大学の制度(院生のみ:明治大学大学院要項を参照のこと。)
- 交通費:JR100km以上は、35,000円まで大学で助成(海外:10万円)
- 参加登録費:1学会30,000円まで大学で助成。
- 実験実習費
- 学外実習として実験実習費を使用可能(院生は、上記制度を優先使用のこと)
- 院生は、上記制度利用時、宿泊費は実験実習費使用可