問題領域を特化したWebアプリケーションフレームワーク(  鋒作)

文献:

 鋒,中所武司:問題領域を特化したWebアプリケーションフレームワーク構築方法の実験と評価, FIT2008 7回情報科学技術フォーラム, B-018, 147-149 (Sep. 2008)

 

特徴


我々のこれまでの研究では,Struts[1]Hibernate[2]といった汎用的なフレームワークよりも問題領域を特化した予約業務フレームワークを開発してきたが,一般には,問題領域を狭い範囲に限定すると再利用率が高くなり,広い範囲を想定すると再利用率が低くなるというトレードオフの関係がある.今回,問題領域と再利用率のトレードオフの関係を定量的に明確化するため,広い問題領域と考えられる予約業務とそれよりも狭いルーム予約業務の2つのフレー ムワークを開発し,それぞれ商品販売と教室予約のアプリケーション開発への適用実験を行った.

 

テキスト ボックス: モデルテキスト ボックス: モデル
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


図1.システムアーキテクチャ

 

1.予約業務の機能仕様

 

一般ユーザー

システム管理者

ユーザー管理

ログイン

ログイン

ユーザー登録・変更・削除

資源管理

資源登録・変更・削除

予約機能

新規予約・予約照会・変更・削除

新規予約・予約照会・変更・削除

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.会議室予約システムの画面例

 


                  3.抽出した予約業務フレームワーク

 

2.予約業務適用実験におけるフレームワークの割合

 

Actionクラス

Action Form

モデル

ロジッククラス

DAOクラス

ビュー

アクションマッピング

合計

全体

268

84

168

84

343

402

70

1419

フレームワーク

234

47

84

49

245

175

61

895

業務固有

34

37

84

35

98

227

9

524

フレームワークの割合

87%

56%

50%

58%

71%

43%

87%

63%

 

 

3.ルーム予約業務適用実験におけるフレームワークの割合

 

Actionクラス

Action Form

モデル

ロジッククラス

DAOクラス

ビュー

アクションマッピング

合計

全体

279

98

126

78

292

465

63

1401

フレームワーク

234

47

84

64

266

372

63

1130

業務固有

45

51

42

14

26

93

0

271

フレームワークの割合

83%

48%

66%

82%

91%

80%

100%

81%